ホリデイ・トレッキング・クラブ

2019年度 開催のコース

活動レポート


2020. 1. 12
今回のコースは通常のコースとは一味異なり、参加された先生方はすでに内科系や外科系、救急など様々な領域で長年にわたり腕を磨かれたスペシャリストばかりでした。ですので、役職も部長や院長といったベテラン揃いのコースとなりました。今回のコースは総合医育成プログラムと言って、全日本病院協会(https://www.ajha.or.jp/hms/sougoui/)と日本プライマリ・ケア連合学会が協同して"「今後激変するプライマリ・ケアの現場で一歩踏み出せること」を目標とする単なる座学ではない体験型ワークショップで、現場での実践力を身につける。"ということを目標としたプログラムの一つとなっております。
参加された先生方に話を伺うと、離島で一人頑張ってある程度初期対応ができないといけない状況で働いている先生や全科当直で子どもから高齢者まですべて診ないといけない状況で今まで自力で勉強して頑張っている先生もおりました。
また、3歳の孫のために勉強に来たというほっこりする素敵な先生もいらっしゃいました。
意外と今後じつは子どもは診ないだろうという先生も結構いました。しかし、地域では病院の再編成なども起こり、急に小児診療に携わらないといけなくなるという話も耳にします。
今回の経験がどこかで今後きっと役に立つと信じております!
(久留米大学医療センター総合診療科 茂木恒俊)


(参考)https://www.sougouiikusei.primary-care.or.jp/200112


 

2019. 12. 21
鳥取県で2年ぶりの開催、鳥取大学医学部附属病院で初開催でした。
救命救急センターの看護師からの受講希望が強く、看護師さんたちの力で開催に至りました。医師は小児科希望の研修医のみならず、将来、内科当直をすると小児を診なければならなくなるからと受けてくれた研修医、市中病院の当直で小児を診ている内科医も受講してくれました。「今まで、『明日、かかりつけ医を受診してね』としか言えなかったけれども、その先のアドバイスができるようになりました」「なんとなく怖かった小児診療の怖さが減りました」という受講生の声が印象的でした。
来年もまたこの時期に開催できたらと思っています。

(鳥取大学 脳神経小児科 中村裕子)


 

2019. 12. 8
2019年12月8日、第2回の福山開催の小児T&Aコースを開催させて頂きました。
受講生は第1回を上回る17名で、多くはこの圏域でしたが、遠く千葉や佐賀、大分などからもお越しいただきました。
やや静かに始まった前回と異なり、今回は受講生のテンションも比較的高く始まりました。
インストラクターのうまい誘導もあってさらにそのテンションは高まっていきました。各ブース、明日の診療を見据えた熱心な質問が飛び交い全体的にモチベーションの高さを伺わせました。インストラクターの中でも「すごいモチベーション」「もう教えることない」と言った言葉も出ていたくらいです。
インストラクターは、今回は主に中国地方から、遠くは京都、静岡からも来ていただきました。お忙しい中ありがとうございました。コーディーネーターとして、第1回は昼食の準備を忘れるなど不手際もありましたが今回は、弁当の量が多かったことを除けばほぼスムーズに運営できたのではないかと思いますし目標としていた時間管理もできたと思います。また会の開催にあたりまして多大なご尽力を頂いた茂木先生を始め法人事務局の皆様ありがとうございました。この地域では小児科医が不足しており、非小児科医が小児科診療をできるようになることが特に重要と思いますので、今後も小児T&Aコースを続けていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。
(藤井病院 宮阪 英)


 

2019. 12. 1
2019年のHAPPYは、今まで以上に日常診療とHAPPYでの学びを有機的に結び付けるように計画しました。スタッフは日本全国に散らばっています。それぞれの場で学んだことをスタッフ間で共有し、共有し学んだ内容をまた日常診療に還元することを1年間繰り返してきました。それによって、より心のこもったコースを作ることができたと考えています。この学びが受講生を通して、受講生のそばにいる患者さんとそのご家族のHAPPYに繋がれば幸いです。また、受講生から得た学びをさらにHAPPYの高みにつなげて行きたいと思います。
(HAPPYディレクター鉄原健一)


 

2019. 11. 30
茂木先生を始め熱意のある明るい講師陣、学ぶ意欲の強い受講生のおかげで、多くの笑いがある中に程よい緊張感のある、沖縄らしい講習になりました。シナリオの中では、受講生の方々が実際の臨床の現場でどの様に悩んでいるのかも垣間見ることができ、今回初めて講師をしてくださった方々からも、普段の診療の中でもより指導やすく、コミュニケーションが取りやすくなったとの声を頂き、嬉しく思います。
これまで、受講生、講師としてT&Aと携わってきましたが、今回初めてコーディネーターとして開催する側の立場で携わりました。このコースは、小児の初期対応と症候別診療のエッセンスを凝縮し、かつ親しみやすい内容となっており、小児科医師はもちろん、初期研修医、家庭医の様に慣れない中に小児科診療をしてくださっている方、コメディカルに広く浸透して行くことを願っております。4年ぶりの沖縄開催を実現でき、胸を撫で下ろした一方で、今後も継続して行くために頑張りたいと奮起しております。
広報戦略、会場の設営など、反省点はたくさんありますが、次回以降の開催に生かして行きたいと思います。関係者の方々に暑く御礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
(沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 小児集中治療科 阿見 祐規)


 

2019. 11. 24
2019年11月24日に2回目となる倉敷中央病院小児T&Aコースの開催されました。参加者が28名と昨年よりも増え、院内参加者にとどまらず遠方からもたくさんの方々にお越しいただきました。インストラクターも21名参加いただき、非常に大盛況で終わることができ、感謝しております。
倉敷中央病院小児T&Aコースの特徴は、小児科もさることながら救急科の先生がインストラクターとして多数参加していることです。このコースを通じて参加者の皆さんが小児救急初療の楽しさを感じていただけたならこれ程嬉しいことはありません。
これからも倉敷中央病院小児科救急科が連携を取り、小児救急初療を行なっていければと思います。既に来年度も開催させていただきたく、準備を進めていこうと思います!
(倉敷中央病院 小児科 南征樹)


 

2019. 11. 17
11月17日に京都府医師会館にて、第14回小児救急初療T&Aコースを開催しました。参加頂いた受講生の皆さんお疲れ様でした。コース運営に御協力頂いたインストラクターの馬場看護師、長谷部先生、奥村先生、ありがとうございました。今回のコースは受講生が4名と京都府医師会コースとしては過去最少人数での開催となりました。これまでは3ブースから4ブースで開催しておりましたので、コース開始時は少し寂しい気もしましたが、小人数であることで、時間配分をフレキシブルにでき、過去のコースに比べより受講生の質問に答えられる時間が十分とれ、ディスカッションも深まったと感じています。
子どもに係わる様々な医療職の方々にとって、小児T&Aコースはぜひとも体得して頂きたいコンテンツです。皆様の参加をお待ちしております。
(中村病院 小児科 木村学)


 

2019. 11. 10
2019第3回目音羽病院小児T&A(丸太町病院)無事終了
 圧倒的な準備不足(特に事前打ち合わせ)にもかかわらず、今回も1グループ(参加者5名+インスト4名+現地バックアップサポート1名)の10名最小人数で小児T&Aを無事終了することができた。会場は見晴らしのいい丸太町病院5階会議室。 最も重要なキーマンは外部インストリーダーとして参加していただいた経験豊富なO先生の存在である。すべてを前向きに対応していただき、最後まで楽しく小児T&Aをおこなうことができた。さらに、現地バックアップとしてサポートしていただいた自称お菓子係の高名な丸太町病院U先生のアットホームな存在も大きい。O先生からは音羽病院や丸太町病院の先生方は "よく勉強してこられてて、学ぶ姿勢もあって助かります"とおほめの言葉もいただいた。これで音羽病院初期研修医1年目は全員小児T&Aを受講することができた。今後、小児T&A文化を音羽病院に根付かせることが可能かどうかだが、現時点でも、音羽病院ERの看護師の何人かや、他科の医師からさらなる小児T&A開催の要望がある。さらに今年度(1回目~3回目)の参加者から来年度の1年生にインストをして教えたいという言葉もいただいた。音羽病院ERの全面的な協力も得つつ無理のない範囲(⇔ここ実は私的に最重要)で来年も継続して開催してゆきたい。

(音羽病院 小児科 岡本茂)


 

2019. 10. 6
市立奈良病院で初の開催させて頂きました。今回のコースは初期研修医の先生の参加が多かったのですが、コース終了後に「めっちゃ良かったです、研修医みんなに受けさせるべきです!」などの感想が聞けました。
ワークショップ慣れしている研修医の先生からも「予想していたより良い内容で、受講して良かった」という感想を持ってもらえ、開催出来て良かったです。また、診療所で勤務しておられるベテランの先生からも、「普段の自分の診療に自信がなかったんですが、普段の診療のセッティングを意識してもらえる内容だったので参加して良かったです。」といった感想を聞くことが出来ました。
普段困っていることをインストラクターの先生だけでなく参加者とも相談、共有が出来るので、受講した直後から役立つ内容を持って帰れるのだと実感出来ました。
個人的には、準備の段取りが遅いなど、反省点も多いですが、来年も奈良で開催できればと思います。次回は看護師さんや救命士さんにも参加してもらえるように宣伝したいです。
インストラクターとしてご協力頂けた先生方のご尽力があり、とても良いコースになったと思います。この場を借りて御礼申し上げます。
(市立奈良病院 総合診療科 井上博人)


 

2019. 9. 23
日本プライマリ・ケア連合学会の第17回秋季生涯教育セミナー3日目(9/23)に、5時間コースで開催しました。当日は、台風が日本海を通過するタイミングで来場も大変だったと思いますが、27名の参加者と共に、楽しく学びました。これから健診をするという方が約半分程度いるという中、一つ一つ診察手技などを確認しました。伝え方セッションでは、ディスカッションは盛り上がり、一般化した考え方ではこうだという意見も飛び交い、とてもレベルの高いものでした。5時間はあっという間でしたが、なかなかの好評価で次回に繋げていこうと考えています。
(いちのせファミリークリニック 一ノ瀬英史)


 

2019. 9. 22
2019年9月23日に藤田医科大学での3回目のコースを、開催いたしました。嬉しいことに昨年度より多くの参加者に学んでいただくことできました。また、昨年受講してくれた専攻医から、多くのメンバーがインストラクターとして参加してくれました。全国からもベテランのインストラクターに協力していただき、アットホームな雰囲気ながらも深みのある内容となったのではないかと考えております。当プログラムからも発熱と嘔吐・下痢の講義を担当させていただき、次回への布石を打つこともできました。
来年以降もこの勢いを維持したまま、コースを開催できたらと思っております。
皆様引き続き、よろしくお願いいたします。
(藤田医科大学 総合診療プログラム 平嶋 竜太郎)


 

2019. 9. 8
2019第2回目音羽病院小児T&A無事終了
今回のプロジェクトでチャレンジしたのは最小人数で小児T&Aフルコースを開催できるかである。結論からいって可能であることがわかった。年に1回施設で大規模に小児T&Aをやることはすごく楽しいことではあるが院内を中心に人を集めることは当直とかの絡みもあり難しいし準備がたいへんである。そこで、参加者5名+インスト3名+現地コーデネーター1名の9名の最小人数で可能であるかを実行してみた。今回、ギリギリに協力に手を挙げていただいたインスト経験のある看護師1名が加わって10名となったが9名でも可能であることがわかった。キーは外部インストとして参加していただいたA先生の存在である。(他は全員院内) 同レベル程度の同一施設内のみのためか、前半は身内感覚であまり混乱もなく淡々と進んだ。その点をA先生は昼食時に指摘され、後半はなるべく色々と絡んでいただいた。今後も1グループもしくは2グループで音羽病院での開催を計画しているが、他施設からのインスト・参加者を募集、新人やレジェントの参加でより濃密で楽しいいわゆる『ごちゃまぜ小児T&A』をめざしたい。私的なテーマとしては『アジト2』とした。
なお、当院の事務方、救命救急センター・京都ERの全面的なバックアップがあったことも記載しておく。
(音羽病院 小児科 岡本茂)


 

2019. 9. 1
9月1日(日)、金沢では6回目になる小児T&Aを城北診療所で開催しました。今年は外来小児科学会と日程がかぶってしまったため、昨年までインストラクターとして参加してくれていた小児科の先生が来られないというアクシデントはありながらも、当院の研修医・指導医そして当院も含め近隣の病院から集まっていただいた看護師さんがインストラクターとして集まってくれました。受講生も、当院の初期・後期研修医をはじめ、京都・三重そして群馬など遠方からも集まっていただき、少人数ながらも濃厚な1日になりました。受講生の感想によると「実際の症例、よくあることを中心に要点がまとめてあったので、とてもわかりやすかったです。」「自由にディスカッションする時間がある、実際に上級医にコンサルトするなど、実際に使えるのでとても良いと思いました。」「診療していて、実際にありそうな症例をたくさん経験できました。また、楽しく学ぶというのを1日通してできるように配慮いただきよかったです。」など、楽しく学べる1日になったかなと思います。来年は日程をしっかり調整し、北陸でも小児T&Aを繋いでいきたいと思いました。
(城北病院 小児科 武石大輔)


 

2019. 8. 31
8月31日に第29回日本外来小児科学会年次集会において、外来小児科学会にある学生組織である「こどもどこ」との共催でこどもどこセミナーを開催しました。最初に学生代表の上垣怜央さん(帝京大学6年)と張田佳代さん(横浜市立大学6年)によるアイスブレイクで1円玉を見ないで描くというワークを行いました。普段見慣れているのに、なかなか書けないものです。その後、4ヶ月健診についての発表を学生が行いましたが、学生さんのスライド作成能力は素晴らしいですね。とても整っており綺麗で見やすい。その後、CHEERメンバーに引き継ぎ、主に4ヶ月健診のハンズオン部分を行いました。6ブース作り、いつもよりもゆっくり目の一つ15分で回ってもらいました。今回参加者には学生以外にも医師や看護師もおられ、とても盛り上がっていました。
 今回は、基本学生向けということもあり、時間も2時間半という制約の中での開催でありましたが、主に4ヶ月のハンズオンを中心にした内容とし、こどもどこサポート医の大御所先生達も参加されてのセミナーで、緊張しながらも楽しく行うことができました。今回、共催のお話をいただいた、日本外来小児科学会 学生若手医師支援委員会委員長の岡本茂先生、副委員長の荒川明里先生にこの場を借りて御礼を申し上げます。
(いちのせファミリークリニック 一ノ瀬英史)


 

2019. 8. 11
数年前から開催しようという話はあったものの、今回、文科省に選定された「コンダクター型災害保健医療人材の養成プログラム」の一環として、東北大学で初めて開催することができました。
医師のみならず、歯科医師、看護師、薬剤師、救急救命士まで幅広い職種の方が遠方からも参加いただき、小児診療のファーストタッチに関して、いろいろな職種の視点で学ぶことができました。当初はぎこちないところも見受けられましたが、慣れてくると、多職種連携という観点も入り、非常にダイナミックな内容になったのではないかと感じました。東北全域でも以前開催されてから3年以上経過しており、遠方からも多くの先生にお越しいただき、また宮城県内の多くの先生に無理をお願いし、インストラクターに入っていただきました。慣れない中で大変濃密な内容になったのはインストラクターの皆様のおかげと思います。
今回は初めての開催で不慣れのところも多く、ご迷惑をおかけしたかもしれませんが、東北全域での小児診療レベル向上のため、今後も継続していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
(東北大学病院 総合地域医療教育支援部 田中淳一)


 

2019. 7. 28
音羽・丸太町小児T&Aシリーズ 
2019第1回目音羽病院小児T&A無事終了
小児T&Aを音羽病院内で有効活用するためにそれなりに工夫をした。まず、コアとなる初期研修医(1年目・2年目)の参加とER及び小児病棟の看護師の参加 インストには医師以外にERの救急救命士の方に入っていただき、全体のバランスをとった。インストにはこちらからお願いした方や手をあげて参加を希望された内科医・家庭医の先生がおられた。また外部からベテランのO先生をお呼びし万全の体制を組めた。参加者9名という少人数であったが皆さんそれなりに楽しんで勉強できたと思う。また、実は密に決めている個人的なテーマである『アジト』=秘密基地的要素もあったと思う。あと終了後有志で下鴨神社の御手洗祭りに参加したことも楽しかった。
(写真はどういうわけか下が切れてしまったが勘弁してほしい^^;;)
(音羽病院 小児科 岡本茂)


 

2019. 7. 21
8年連続9回目の宇治徳TandA(甲子園の強豪みたい!)
2010年に茂木先生が蒔いてくれた種が、毎年の花を咲かせてくれるようになりました。
各地から集ってくれたインストとともに、今年は救命士さんも初参戦して開催!熱く楽しい小児漬けの1日を過ごしました。 専門医制度も変わり小児医療は集約化に向かっています。コモンな病気や、一刻を争う救急疾患のマネジメントは、細分化された専門の小児科医よりも、救急/総合医の方がうまくできるはず!鋭い目と耳を持った看護師さん、救命士さんの「この子何かおかしい!」にも期待してます(^^)

ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました!
また来年集まりましょう!
(宇治徳洲会病院 小児科 副部長 篠塚淳)


 

2019. 7. 7
令和元年7月7日、福岡天神にて第126回目となる小児T&Aコースを開催しました。今回は参加者に3名の薬剤師と3名の看護師(15名中)を含む多職種とともに学ぶコースとなりました。それぞれの立場から眺めた「小児医療」に対する捉え方について発言し、また自分とは異なる職種の人々の発言や考え方に影響されているのが、コースのなかでうかがわせる表情や仕草(メモをとる、前傾で聞いているなど)から容易に感じ取ることができました。また、”今”の自分の環境(場所や施設の規模など)に合わせてロールプレイが進んでいくので、講義で得た知識をその日からすぐに役立てられるように個々の文脈を理解しながらファシリテートしているインストラクターの熱意も感じられる素敵な時間となりました。朝9時に集まって気がつけば17時を過ぎていたという意見も多く、受講者・インストラクターともに誰もが学びがあり、とても充実した1日でした!!
(久留米大学医療センター 総合診療科 茂木恒俊)


 

2019. 6. 23
今年も、初期臨床研修医1年目をメインターゲットとした小児T&Aを飯塚病院にて開催しました。 医師になって3ヶ月足らずで、小児救急外来で診療した経験が全くない方から3回ほどはあるという先生までおられ、計19名の受講生と18名のインストラクター、事務局2名で一日を過ごしました。最初から打ち解けた雰囲気で、非常に元気よく進みました。飯塚開催では、必ず2年目初期研修医がレクチャーをすることにしており、今年は3人担当。家庭医専攻医 1年目の先生も今回はレクチャー担当に1人混じってもらいました。担当の先生は事前の準備をしっかりと行い、本番前はやや緊張の面持ちでしたが、いざ始まってみると非常にインタラクティブなレクチャーが展開され、適度な緊張感と、しかし笑いの絶えない時間となりました。そんなレクチャーもあってか、ケースシミュレーションでは一つ一つABCやPALSをこなし、問診・診察を行う様子がありました。ディスカッションでは、基本的な知識の整理も交えながら、実際の臨床でどう対応するのかという実践向けのディスカッションもあったようです。各グループで消化できなかったものや、全体シェアした方が良いものは一番最後の時間にシェアする時間を設け、全体としての満足度を上げることも意識しました。今月で利用が最後となるシミュレーションセンターでの開催であり、来年からは新しい綺麗な会場で開催できることを期待して、無事に小児T&A in 飯塚を終了することができました。
(麻生飯塚病院 総合診療科 非常勤医師 一ノ瀬英史)


 

2019. 6. 9
ずっと誘致の取り組みをしてきた小児T&Aですが、岡山県開催3回目になり来年からは地域主催コースになります。昨年からは県南の倉敷中央病院での開催も開始しています。岡山県北部の小児診療の要である津山中央病院小児科の先生方のご助力もいただき、無事コースを実施できました。全国から来てくださったインストラクターの皆様にも、この場を借りて厚く御礼申し上げます。 受講生は、津山中央病院の初期研修医に加え、岡山大学・岡山家庭医療センターの総合医療専門研修プログラム専攻医や・クリニック看護師等の計25名に参加いただきました。日ごろから小児診療に接している方もいれば、そうでない方まで様々な背景の受講生が混在していましたが、誰もが熱心に講義やシミュレーションに取り組んでいました。Teaching is learningと申します。来年度も引き続き開催を予定していますので、今回受講していただいた方には、ぜひ今度は教える側に回っていただければと思います。
(岡山家庭医療センター 賀來 敦)


 

2019. 6. 2
6月2日に京都府医師会館にて、小児救急初療T&Aコースを開催しました。京都府医師会コースは今回で13回目になりました。参加頂いた受講生の皆さんお疲れ様でした。コース運営に御協力頂いたインストラクターの皆様、ありがとうございました。今回のコースも看護師さんや初期研修医、小児科後期研修医の先生方、内科や皮膚科のベテラン医師まで幅広い層に参加頂きました。コース終了後に「小児の初期対応を系統的に学べてよかった」、「明日からの診療にすぐに生かしていきたい」、「楽しんで学べた」といった感想を頂き、大変うれしく思っております。コース終了後にもアナウンスしましたが、今後京都府医師会コースでも受講生からインストラクターになって頂ける方を広く募集していきます。教える側になることで、更なる学びや気づきがあります。次回は11月17日(日)に第14回コースを開催予定です。受講生だけでなく、これまで受講経験のある皆さまのインストラクターとしての参加もお待ちしております。
(財団医療法人 中村病院 小児科 木村学)


 

2019. 5. 5
 2019年5月5日(日)に「小児T&Aコースin 長浜 2019」を開催いたしました。2014年に初めて開催してから6回目の開催で、昨年に引き続き3回目の地域主催コース(法人共催コース)でした。期せずして新元号初の小児T&Aコース開催となりました。
今回も、滋賀県内の多くの初期研修中の先生が受講してくださいました。さらに、プライマリ・ケア連合学会のメーリングリストで案内したり、病院発行の広報誌だけでなくダイレクトメールで近隣の診療所に開催案内を送付いたしました。その甲斐あり、地域の内科・小児科の先生や、県外の長野県や静岡県から総合診療医、家庭医の先生にも受講して頂けました。これまで紹介状のやり取りはするもののお顔を拝見したことのない先生達と、小児の初療を学ぶ事を通して、たくさんお話しすることができたことが、大きな収穫でした。コース終了後の懇親会を開催して、本当によかったです。
 来年以降も、年に一度の開催を目標にやっていこうと思っています。もちろん、来年以降も地元だけでなく、プライマリ・ケア連合学会など、総合診療医、家庭医の先生にも広く案内したいと思っていますし、また、医師以外のスタッフにも受講して頂きやすいコース運営を心がけ、小児T&Aコースの裾野を広げていきたいと考えています。昨年の実施報告にも書かせて頂きましたが、このようなコースは、実際に医療チーム全体が共通言語として使用できてこそ、スムーズにアルゴリズムを進めていくことができると考えています。そのようなチームの育成に一役担えれば嬉しいです。
 足下の当院救命救急スタッフも、小児T&Aコース受講者が増え、徐々にその様なチームに育ってきたなと思っているところです。しかし、残念ながら人間は忘却の生き物です。そのため「院内小児T&Aコース勉強会」=「小児T&A復習コース」の開催が必須だと考えていますがなかなか頻度が上がりません。学んだ人のアウトプット先としての院内復習コース開催を、今年度の目標として挙げたいと考えています。
 遠く福岡県から来てくださった茂木先生をはじめ、協力してくださった院内外のインストラクターの皆様にお礼を申し上げます。また、来年も協力して頂ければ幸いです。
(長浜赤十字病院 新生児科部長 山本 正仁)