2017.4.30
こんにちは、島根大学麻酔科 日下(くさか)あかりと申します。2016年に続き2017年4月30日に第2回島根大学T&Aを開催させていただきました。きっかけは、山陰で小児救急の別コースを共に学んでいた仲間から、「小児T&Aが県外にあるらしい、島根でも開催してほしい!」と要望があったことでした。私自身は手術麻酔と集中治療がメインで、どちらかと言えば重症な小児にかかわることが多いのですが、救急外来で診る小児について学びたい気持ちがあり、思い切って茂木先生に「島根でT&A開催をお願いします!」といきなりメールさせていただいたのが始まりでした。症候別にミニ講義と、外来を模した実習、小児科コンサルトの仕方、帰宅の際のホームケアなど、経験豊富な先生や看護師さんとディスカッションすることもできるので大変勉強になります。そしてT&Aを通して、小児科や看護師さんだけでなく、地域の家庭医の先生方と新たな「ご縁」を結ぶことができたのも貴重なことでした。島根大学の研修医、小児科、県内の家庭医、そして鳥取大学の看護師さんなど、地域の子ども達の救命につながるよう、今後も皆さんと成長していきたいと思います。
ありがとうございました。
2017.6.3
山梨大学で小児T&Aコースが初めて開催されました!実はコースディレクターを務めております私の母校ということもあり、卒業して15年ぶりの大学訪問は感慨深いものとなりました。今回は山梨大学医学部付属病院臨床教育センターの板倉先生と本杉先生(部活の先輩)がこのプログラムを是非山梨で行いましょうという連絡を昨年のこの時期ぐらいからいただき、開催に至りました。インストラクターとして大学時代の同級生も一緒に協力してくれて、大学の小児科の先生方も興味を持って後輩の育成のために協力してくださいました。参加している、山梨大学の後輩たちも7時間のプログラムにもかかわらず楽しく参加してくれたようで"子どもを診たくなりました!"という嬉しいアンケートもあり、これからが楽しみです。
山梨県地域医療支援センターとしても山梨県内全研修医に当プログラムを受けさせたいというお話を聞き、これからも小児T&Aの輪はつながっていきそうです。これからもよろしくお願いいたします。(茂木恒俊)
2017.5.28
小児T&A当院開催は4年目に突入です(名古屋開催は5年目)。5月は当院での第1回開催で、当院勤務の看護師10名が受講、インストラクターは全員当院関係の医師・看護師、アドバイザーとして院外からベテランインストラクターのお二方を招いての開催でした。
本コースも当院で根付いてきた印象があります。ロールプレイでの主役は緊張するものですが、今回は積極的に他の受講生を巻き込み、問題を解決していく場面も多く、感動しました。インストラクション・運営側としても、今回のコースを創り出せたことの意義は大きいです。
開催に御協力くださった皆様、ありがとうございました。(ディレクター:杉山由加里)
2017.6.18
津山にきて5年。ずっと誘致の取り組みをしてきた小児T&Aをようやく岡山県で初開催できました。岡山県北部の小児診療の要である津山中央病院小児科の先生方のご助力もいただき、無事コースを実施できました。全国から来てくださったインストラクターの皆様にも、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
受講生は、津山中央病院の初期研修医に加え、岡山大学・岡山家庭医療センターの家庭医療専門研修プログラム専攻医やクリニック看護師等の計24名に参加いただきました。日ごろから小児診療に接している方もいれば、そうでない方まで様々な背景の受講生が混在していましたが、誰もが熱心に講義やシミュレーションに取り組んでいました。Teaching is learningと申します。来年度も引き続き開催を予定していますので、今回受講していただいた方には、ぜひ今度は教える側に回っていただきたく思います。(現地コーディネート:賀來 敦)
2017.7.1
毎年、初期臨床研修医1年目と家庭医専攻医1年目に向けに、当院小児科救急外来を担当するために開催している。今年は岡本先生、鉄原先生、張先生を外部講師として招き、白熱したコースを準備することができた。鉄原先生と張先生によるデモから始まり、初期2年目の先生がそれぞれの持ち味を存分に発揮した症候毎のレクチャーをしてくれ、真剣な眼差しの中にも笑いがスパイスとして混じった調度良い雰囲気がとてもT&Aらしさを醸し出していたのではないかと思う。受講生からのフィードバックでは、もっと講義をして欲しかったという意見がある中、近い先輩からの指導に加えて、ERナースや小児科ナースなどからの生の声があり有意義だったとの意見もあり、インスト配置の重要性を感じた。
(コースディレクター:一ノ瀬英史)
2017.7.23
宇治徳洲会での小児TandAコース
2010年に記念すべき第1回が始まり、7年連続7回目のコースとなりました!昨年からはコアインストコースとなりましたが、静岡からも含め多くの受講生に集まって頂きました。また受講生からインストへという流れも出来て、宇治には脈々と小児TandAの文化が根付いてきています。
地方の小児診療は小児科医以外の協力がないと成り立ちません。当院の研修医の先生方は、2年目には小児科医のいない離島での診療が決まっています。そのような環境で、島の子どもたちの力になれるように、島外の小児科医へ適切に紹介できるように、小児TandAは絶好の教育/実践のツールとなっています。
(コースディレクター:篠塚 淳)
2017.7.16
尼崎総合医療センターで初めての小児T&Aを開催することができました。
受講生40名と大人数のコースでしたが、院外・院内の多くの方の力添えがあり無事成功することができました。本当にありがとうございます。
院内のインストラクターの中にはコース初参加の医師もいる中で、経験豊富な院外インストラクターのみなさんのサポートで良いワークショップができました。当院が救急救命センターの役割を担うようになり、救急患者数が激増する中、小児科ローテーション前の初期研修医1年目が小児救急の初期対応にどう取り組むかが課題となっていました。
小児T&Aを通じて診察の基礎をしっかり身につけることで、初期研修医が小児科当直医にきちんと自分のアセスメントをふまえてコンサルトできるようになったのではないかと思いますし、小児科医側も研修医教育をやりやすくなったのではないかと思います。
これからも小児診療、救急診療、研修医教育に良い文化を作るためとしてT&Aコースを続けていければと考えています。関係者のみなさま、ぜひよろしくお願いします。
(現地コーディネート:山本修平)
2017.8.6
久留米大学医療センターで初めての小児T&Aを開催することができました。ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございます!!
当日は台風が九州に接近してきていたにもかかわらず、遠方からも多くの方が参加してきてくださいました。コースの熱気もあってか、台風は逸れていきました。
実は久留米大学でのコースは2010年6月に第8回コースとして開催して以来の開催となります。今回、オブザーバーとして参加してくださった医療センターの小児科の先生からも"小児診療の初期対応訓練として、素晴らしい内容だと感じました。"とコメントをいただきました。また、コース中にも色々とアドバイスをいただきさらなる発展を感じられるものとなりました。
来年も久留米で会いましょう!
(コースディレクター:茂木恒俊)
2017.8.11
2017年8月11日(金・祝)に小児T&A長浜コースを開催いたしました。初めての地域優先コース(法人共催コース)でした。「地域優先」とのことで、まずは当院の院外広報誌に案内を載せたにもかかわらず、開催1ヶ月前になっても、外部からの受講生はほとんどなし。なんとか色んな所にお願いして、受講生を集めることができました。病院広報誌の無力さを感じました。
当日は、滋賀県だけでなく県外からも、初期研修医や、内科の先生、救急の先生、看護師といろんな立場の老若男女が受講してくださいました。我々長浜日赤チームは一年を通して2-3回、ミニT&Aコースとも言うべき勉強会を、夕方の勤務終了後1時間半程度を利用して行っていました。ですので、今回は、その集大成とも言うべき「フルT&Aコース」だったわけです。事前ミーティングを複数回行い、講義担当も皆で分け合い行うことによって、「全員で作り上げたT&Aコース」が開催できたと自負しております。
長浜のT&Aコースの後は、狂ったようにカラオケするというのが伝統だったのですが、今年は沖縄料理屋で、受講生も交え和やかに語らいました。来年は、この受講生の中からスタッフになってくれることを祈っています。(長浜赤十字病院 新生児科 部長 山本正仁)
2017.9.3
第27回日本外来小児科学会でのワークショップが修了いたしました。2010年の福岡大会でワークショップ第1回目を迎え、気がつけば8年連続の8回目となりました。この8年間で、WSに参加してくださった方がインストラクターとして協力してくださるようになったり、もう少し勉強したいと思いフルコースに参加してくれるようになりました。
このワークショップをきっかけに多くの人の輪が生まれ、小児診療に興味とやる気を感じてくれる時間を提供できていることに嬉しく思います。学会の少ない枠のなかで毎回このWSを開催させていただいていることに大変感謝しています。もし、また来年もWSの開催があった際には、よろしくお願い致します。来年は東京です!!(茂木恒俊)
2017.9.10
去る2017年9月10日に京都府医師会館にて、第9回小児救急初療T&Aコースを開催しました。京都府医師会コースは今回で9回目になりますが、以下の2点の特色があります。1点目は、受講生が卒後40年以上のベテランの先生から初期研修医や若手看護師さんまで幅が広いことがあげれられます。特に毎回ベテラン医師の先生方にご参加頂けることは、経験をシェアさせて頂ける点で、インストラクター含め若手の受講生にも大きな学びになっていると考えております。2点目は、インストラクター側もベテラン小児科開業医の先生を筆頭に小児科医、小児科看護師、小児外科医、救急医、家庭医とバラエティに富んでおり層の厚さを誇っています。以上のような理由から、本コースでのシミュレーションとディスカッションに幅と奥行きがもたらされてと自負しています。本コースは「楽しく学べて、明日からの診療でこどもをみたくなるコース」です。次回は2018年2月11日に開催予定ですが、記念すべき第10回目となりますので、皆さまのご参加をお待ちしております。(中村病院 小児科 木村学)
2017.9.17
当院3年目になる 小児 Triage and Action コースが開催されました。振り返れば3年前、法人のインストラクターの皆さんに日本中から集まってもらって、素晴らしいコースを展開していただきました。この3年の間に、病院として二次救急の受け入れが開始され、研修医が小児を診る機会も増えました。コースを手伝ってくれていた医学生さんは、研修医としてインストラクターになりました。また、元受講生の先生や、道内の急性期医療機関や診療所からたくさんの先生をインストラクターとしてお迎えすることが出来るようになるまでコースは育まれました。
小児科と一般診療科との間を繋ぐものとして、地域の小児医療と、当院の小児医療との間を繋ぐものとして、小児T&A市立札幌病院コース、来年も開催します。
(現地コーディネーター:市立札幌病院 佐藤朝之)
2017.10.1
10月1日、金沢にある城北診療所で小児T&Aを開催しました。金沢で小児T&Aを開催するのは今回で4回目になりますが、今回初めての地域主催コースでした。北陸での開催では、毎回人集めに難渋するのですが、ふたを開けてみるとインストラクターも受講生も全員北陸の病院に勤める方々となりました。受講生は研修医と看護師さんでしたが、病院の壁を越えた交流ができ、和気あいあいとした楽しい雰囲気で学べたことが、表情から伝わってきました。アンケートからも、来年につながる予感を感じることができ、ここから北陸の小児プライマリ・ケアを盛り上げていきたいなと、あらためて思える1日となりました。来年も金沢で小児T&A開催するので、ぜひ一緒に楽しく学びましょう!
(コースディレクター:城北病院 小児科 武石大輔)
2017.10.8
山口県での小児T&Aを終えて
10月9日に山口県で初となる小児T&Aコースが開催されました。山口県は県土の3分2が「へき地」に指定されており、そのような土地では慢性的な小児科医不足に陥っています。そのため、山口県でこどもの健康を守る役割は、非小児科の開業医、自治医科大学出身の医師が担うことが多く、今回の参加者もそのような先生方が多く参加されました。当日は「小児救急トリアージ」、「こどもの発熱」、「喘鳴」、「有熱性けいれん」、「腹痛」、「嘔吐」など、参加者にとっても馴染みのある症候ばかりでしたが、これまで経験的に行なってきた診療をコースの中で言語化または見える化することで、診療を「再構築」することができたと思います。更に、小児科医への紹介、初期治療をどこまで行うべきかの判断基準は、私たちが診療を行う場所(診療所、病院)によっても異なりますが、当日のロールプレイは各受講生が日頃診察している設定で行い、日常診療の疑問を同じ県内で働く小児科医と交わすことができるなど、コースで学んだことを自分たちの職場に還元しやすい工夫が凝らされていました。今回、本コースを受講した参加者は、小児診療に対して一定の標準化ができたように思います。ただ、山口県の小児救急を支える非小児科医が共通言語をもって診療に当たれるようになるためには、更に数回の受講を重ね、数名が教える立場までになる必要があると考えています。今回は、その第一歩を踏み出した意味でも有意義な開催でした。来年も小児T&Aを誘致できればと思います。
(現地コーディネーター 山口大学医学部付属病院総合診療部 齊藤裕之)
2017.10.15
第2回目の丸太町病院小児T&Aを無事終了することができた。今回は病院の行事と重なり、看護師さんの参加が無理で、急遽、重症な患者さんの入院等もあり参加者人数6名+インスト6名の12名というたぶん、過去99回目のコースのなかで一番少ない人数での開催となった。
病院グループ(音羽病院・丸太町病院)内でのほどんどが知り合いで和気あいあいと小児T&Aを実行することができ、最後に茂木先生のサイン入りの参加証を手渡すことができた。
インストには丸太町病院や音羽病院のERのスタッフの参加があり法人コース(2017年12月3日)や来年につなげることが可能になったと思う。
(コースディレクター 洛和会音羽病院小児科 岡本茂)
2017.11.5
毎週のように週末が台風であったため、心配しておりましたが、好天に恵まれ、無事開催することができました。参加者は愛知県の研修医を中心に、卒後1~9年目の全て医師でした。インストラクターは藤田保健衛生大学総合診療・家庭医療プログラムや小児科8名と全国からお集まり頂いた先生6名に担当頂きました。大変有意義な1日であり、終了後には気持ち良い疲れがどっとでました。参加者アンケートでは、他の人にこのコースを勧めたいと全員が回答していました。是非来年もこのコースを皆様のご協力のもと藤田保健衛生大学で開催出来ればと考えております。
(現地コーディネーター:藤田保健衛生大学 医学部 地域医療学教授 石原慎)
2017.12.3
今回も楽しく小児T&Aを開催することができた。(通算102回目)
洛和会グループでは6回目の開催。前5回の内訳は(音羽病院法人主催コースコース1回、音羽病院地域優先コース2回、丸太町病院優先コース2回)で今回は音羽法人コースとしては2回目。茂木先生に講義をしていただき、ベテランのインストを中心に安定感のあるコースとなった。現地コーディネーターとしての仕事は色々な準備や弁当の手配、後片付けなどであったが、後片付けも、皆さんの協力であっという間に片付いた。さらに、弁当が若干早く届いたための対応として、講義をひとつ後ろにずらして昼食を前におこない、昼食のあと2講義+休憩+2講義と、中休憩というシステムを試み、好評だった。
我々が小児T&Aを開催する理由は音羽の研修医全員に少なくとも小児初期救急対応を学んでほしいのと屋根瓦方式でインストとして次の世代を教えてほしいという望みであるがその方向性で少なくとも来年度2回は開催したいと思っている。
茂木先生からも色々と小児T&Aにまつわる話を伺い、このシステムの原点と方向性も私なりに理解することができた。 来年に開催されるインストの勉強にも参加し、自分自身の小児科の再勉強もおこないたいと思っている。 参加していただいた皆様、インストの皆様、バックアップしていただいた病院関係者の皆様 本当にありがとうございました。
(現地コーディネーター 岡本茂)
2017.12.17
耳原総合病院での二回目のコース開催となりました。遠方からのインストラクターに支えられながらも、近畿圏からのインストラクターも多く関西の小児医療の学ぶ熱意溢れるコースとなりました。今回は、耳原総合病院の近隣のクリニックの先生にインストラクターをしていただいたり、休日急病センターのスタッフが受講生として参加してくださいました。地域で子どもたちを支え学び合えるネットワークも出来つつあります。昨年の受講生が今回はインストラクターとして参加して盛り上げてください、継続して開催することの大切さを実感いたしました。受講生からも「多くのことを学べた、そして笑った」と感想をいただきました。
今後も継続して耳原総合病院小児科としても学びの場を提供し地域の小児医療に貢献していきたいと思います。ご参加いただいたみなさま、準備をしてくださった病院スタッフのみなさまありがとうございました。
(現地コーディネーター:中川 元)
2018.2.11
京都府医師会館にて、第10回小児救急初療T&Aコースを開催しました。京都府医師会コースは10回目の節目となりましたが、今回も受講生、インストラクターともに幅広い職種から参加頂き、全4ブースで熱いロールプレイと深いディスカッションが出来たと思います。本コースは、京都府および近隣の研修医や非小児科医の先生方、コメディカルスタッフにとって小児医療を楽しく学べる場として今後も継続して開催していきます。来年度は5月13日と10月28日に開催予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。
(現地コーディネーター:中村病院小児科 木村学)